お口の悩みと相談

お口の悩み全般

舌苔(ぜったい)のトラブルについて


舌の表面は、糸状乳頭とよばれるヒダでおおわれています。糸状乳頭は、舌の真ん中と奥の方に密生しています。このヒダを、広げると、なんと畳、8畳分の面積になります。

①舌苔(ぜったい)

舌苔の大半は、食べ物の残渣物、舌からはがれた細胞、お口の中の細胞と、その細菌が代謝したもの。口臭の原因になります。

②舌苔の色

(白っぽい)
通常の舌苔。健康な人でも疲れた時の代謝が悪いときなどは、白い舌苔が厚くなります。舌の縁や裏側が、白くなっている場合は、白板症いう病気の可能性があります。この病気は、ガン化しやすいといわれていますので、口腔外科、耳鼻咽喉科で見てもらうことです。
(黄色っぽい)
黄色っぽい舌苔が厚く付着している場合は、喫煙本数が、多いことが考えられます。また、コーヒーの多飲により、糸状乳頭が茶褐色に変色 し、焙煎成分の付着で、コーヒー臭、こげくさい臭気に発展することもあります。その他、慢性胃炎や消化不良、胃下垂気味だと黄色っぽくなることがあります。
(黒っぽい)
長期にわたって抗生物質を服用すると、黒っぽい舌苔がつくことがあり、「黒毛舌」といいます。
(舌苔が全くない)
舌のケアをしていないのに、舌苔が全くない状態は、逆に健康的とはいえません。 内臓の病気が悪化したり、慢性化した場合や栄養状態が悪い場合糸状乳頭全体が萎縮して、舌苔がなくなることがあります。栄養バランスのよい食事をとり、ミネラルや鉄分不足にならないように注意しましょう。

③舌苔除去の方法

舌クリーナー(舌ブラシ)使い方は、奥から手前に舌クリーナーで舌の表面を、なぞります。舌の真ん中、右、左と一回ずつ合計三回すったら終了です。

口臭について

口臭を発生させる原因は細菌と唾液です。お口の中にはたくさんの細菌が存在しています。

  • 嫌気性菌 酸素が嫌いな菌
  • 好気性菌 酸素の好きな菌

口臭を発生させるのは嫌気性菌です。酸素が少なくなるほど活発に活動し「揮発性硫黄化合物」という原因物質を発生させます。酸素が少ない状態とは唾液の分 泌が低下してお口の中が乾燥した状態でおこります。そしてこの原因物質はただちに唾液に溶け、口の中が苦くなっていきます。お口の中が乾燥し、ネバネバし てきたら要注意です。唾液には口腔内をきれいにする「自浄作用」があります。唾液の分泌量が低下すると菌が増殖し、口臭をおこしやすい状態となります。

揮発性硫黄化合物(VSC)

  • 硫化水素 最も多く検出され、生理的口臭の原因となります。
  • メチルメルカプタン 歯周病により大量に発生します。
  • ジメチルサルファイド 歯周病が進行するとともに量が増していきます。

下記疾患が重症の場合のみ口臭が認められます。原疾患の治療をする必要があります。

  • アセトン 糖尿病
  • アンモニア 肝機能障害、腎機能障害
  • ジメチルアミン 腎機能障害
  • トリメチルアミン 腎機能障害

脱落した粘膜上皮細胞、白血球、食べかすなどを口腔内の嫌気性菌の代謝によって揮発性硫黄化合物(VSC)が作られます。特に歯周病を引き起こす嫌気性菌 の中には非常に高いVSC産生能を有するものが多く存在しています。舌の奥の部位にできた舌苔が最も多くのVSCを作ります。従来、歯周病による口臭の原 因が歯周ポケットから起こっているものと信じられていましたが、主な発生源が舌苔であることが明らかにされました。口臭をなくすには舌苔を舌清掃をすることによって除去することが最も効果的であります。強くやりすぎると舌乳頭までも剥ぎ取ってしまい口臭を悪化させてしまうことになりますので、適正な舌みが き用器具を用い、やさしく行ってください。

ドライマウスについて

ドライマウスの治療ではドライマウスの原因をさがすことが重要です。これは原因を除去することによって治癒するドライマウスがあるという理由からです。原因によって対処方法が少しずつ違ってきます。ドライマウスの原因はさまざまです。ドライマウスのパターンとしては、

  • 唾液分泌が少なくなる
  • 唾液分泌は正 常でのどが乾く
  • 唾液分泌が正常で蒸発が多い

などの状態があります。

唾液分泌量低下

  • 唾液腺の破壊
    a:シェーグレン症候群 b:放射線治療 c:手術や外傷 d:糖尿病 e:加齢
  • 自律神経への影響
    a:抑うつ、ストレス、心身症 b:脳血管障害 c:手術や外傷
  • 自律神経-唾液腺の情報伝達障害
    a:薬物の副作用 b:抑うつ、ストレス c:糖尿病 d:筋力の低下

のどの渇き

①脱水 ②糖尿病、腎疾患、尿崩症

唾液の過蒸発

①口呼吸 ②夜間口腔乾燥 ③脳血管障害

口腔乾燥なし

①口腔領域の疾患 ②精神科的疾患

ドライマウスの治療

唾液分泌促進薬

①塩酸セビメリン ②塩酸ピロカルピン ③アネトールトリチオン ④漢方製剤

唾液腺刺激療法

①咀嚼による刺激(ガム咀嚼など)
②味覚による刺激(ガム、キャンディーなど)
③筋機能療法

歯科治療


膜疾患への対処

①軟膏 ②含そう薬 ③抗真菌薬

検査

①唾液腺シンチグラフィー ②口唇生検 ③血液検査 ④カンジダ培養検査

口内炎について

口内炎の種類

①アフタ性口内炎 ②アレルギー性口内炎 ③義歯性口内炎 ④壊疽性口内炎

原因

特定の原因でなるというよりも 体質や体調、体の抵抗力などのバランスが崩れやすい、睡眠不足や疲労、ストレスなどが原因で、現れることが多いようです。

大きさや形

1~10mm程度の円形かそれに近い形です。中心が白っぽくみえ、その周囲は赤い色で囲まれたようになっています。数個が同時に現れることもあり、多発性口内炎とよばれます。

できる場所

口の中の歯以外(歯茎、粘膜、舌、唇など)部分のどこにでもできる可能性があります。よく見られるのが頬の粘膜や舌の側面、下側などです。

症状

小さいうちは、違和感が若干ある程度ですが、大きくなると食べ物や舌で触れただけでも痛みます。このため子供の場合は症状を適確に伝えることができずに食欲がなくなったり、水をとるのも嫌がることもあるので脱水に注意します。

口内炎の予防

①体調管理 疲れが溜まったり、睡眠不足、ストレスなどが重なったときに口内炎が起こります。
②タバコや温度刺激に注意  タバコや70℃以上の温度刺激が原因となって、口内炎になりやすい場合があります。
③口の中清潔に保ちましょう。
④入れ歯や咬み合わせもチェック。

口臭について

人が会話や呼吸をしたときに出される息を他人が不快な臭いとして、感じた場合を口臭をいいます。さらに他人には感知されないが自分自身が実際に感 じてしまう、自身の口腔内から発生する臭いも含めます。

生理的口臭

健康な人にも認められる、人種、民族、固有の正常な口臭、
a:起床時口臭
 起床直後の不快臭
b:緊張時口臭
 極度の緊張時における、口腔内の乾燥と不快臭
c:老人性口臭
 加齢による特有の口臭

植物由来の口臭

食物や飲料の摂取に伴う口臭

他臭(他覚的口臭)

これがいわゆる、口臭(真性の口臭)で、次のように分類する。
a:口腔内に原因のある口臭
 口腔内の微生物・唾液中の酵素反応によるもの
b:口腔外に主原因がある口臭
 唾液そのものに含まれる臭気物質
c:呼気的口臭
 呼吸器官を介し肺胞におけるガス交換によっても たらされる、基礎疾患由来の口臭

自臭(自覚的口臭)

従来精神的要因による、他人が感知しない実態のない口臭として位置づけられていましたが、実際には、自己の口腔内に発生する、臭気を 自分自身だけが感じているケースがあります。この口臭の本体として他覚できない呼気性ガスの可能性がある。このようなケースでは、しばしば、そのことが不快に感じたり、他覚的口臭での波及を恐れ、「口臭恐怖症」を引き起こすことがあります。

多くの「口臭外来」治療要因、口臭測定器において陰性で、他覚的口臭を認めず、通常の歯科的処置で改善を認めないケースは、心因的要因の「自臭症」と分類 されてきました。「自臭症」の診断を受けると通常内科での精密検査後、心療内科や精神科での治療が行われることになりますが、多くは改善していないのが実態です。 実は「自臭症」と診断された多くのケースに自分自身が本当に臭気を認知しているケースがあります。本体は上記の呼気性ガス(肺胞内のガス交換によってもたらされるガス)ではないかと考えられています。

お口に関するカウンセリング

当院では、診療を始める前に、問診表を患者様に書いていただき、その方のお口に関する、お悩みや現在、痛みや不具合のあるところ、ご自分の歯や歯の周りの組織について、どんな風に考えているのか、また特に問診表に記載してもらったことについて十分カウセリングを行っています。また、特に問診表にご自分で記載されたことに関しては1番その方が気にされていること、例えば、痛みに対して敏感であるとか歯科に対しての恐怖心とか、当院で製作しました「初診コンサル用紙」に詳しく記載して、

  • 今の状態に対する要望、気にしているところ、例えば 痛い、歯のないところに入れてほしいなど
  • 自分の歯について、どんな風に考えているのか
  • 患者さんが、問診表に特にご自分で書いたこと

それらを十分お聞きしコミュニケーションをとり、その患者様の痛み、苦しみ、悩みをお聞きするということをしております。その中の説明で例えば、その方がその歯1本だけが全ての原因と思われていたような場合とか、その他その歯意外のこともご説明し悪くなった一箇所だけの治療ではなく、歯・歯肉・舌・歯周組織全体・お口の中に入っている入れ歯、その他詰めてあるもの、かぶせてあるもの、ブリッジなどお口に現在セットされているものも含めてご説明をします。

また、私は前から「計画診療」とよんでいるのですが、1歯だけを治して、全体を考えずに「これで終わり」ではなく、口腔内(お口の中全体)を見てその方にベストと思われる治療をご提案し、また、ご説明します。また、今まで見落とされがちな歯垢歯石、その他歯周組織に関することについてもご説明しています。患者様ご自身としてはその歯だけの虫歯だけと思われている場合でも、それを、その歯を支えている歯周組織のことも大事なことであるということをさまざまなコミュニケーションツール(口腔内写真や歯式や検査表)を使ってまた、その状態をプリントアウトして患者様にお渡しする体制も整えました。


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