【第一期】

歯茎が赤く腫れてきて、

歯ブラシを使う時やリンゴを食べるときなどの

わずかな刺激で歯茎から血が出ます。

また、歯石が歯の表面について

歯茎がむずがゆく感じたり、水がしみやすくなってきます。

 

【第二期】

歯茎がさらにぶよぶよに腫れて、

やがて出血と共に歯周ポケットから膿が出始め、

そのため唾液が粘りっこくなります。

特に、朝起きた時、唾液の粘りと不快な味で口が臭くなります。

(この口臭は自分ではなかなか気が付きにくいのですが、

他人にとっては非常に不愉快なものですから早めの検査が必要です。)

また、歯が浮いた感じがして、食べ物が強く咬めなくなります。

 

【第三期】

第一期または第二期からふつうは数年間経過していきます。

その間に炎症はさらに広がって、

歯周ポケットもさらに深くなり、膿の量が多くなります。

歯垢や歯石もたくさん付着して口臭も強くなり、

そして歯槽骨がどんどん溶けていき、

歯が緩んで左右に動くようになります。

そのため噛む力が弱くなり、歯と歯の間には食べ物がよく挟まるようになります。

 

【第四期】

更に症状が進んで歯が長く伸びて見えたり、傾いたり、

歯と歯の間が開いてくるなど、歯並びが悪くなってきます。

歯の根っこが露出してきて、歯の動揺が強くなります。

つまり、歯が左右だけでなく、前後及び上下にも動きます。

この状態では、もはや咬むことはできませんし、

歯槽骨はほとんど溶けてしまって、歯が抜けそうになります。

そして最後自然に脱落するか、歯科医に抜いてもらうことになります。

 

 

正常な口腔内と歯槽膿漏が酷くなった口腔内を比較してみると、

健康な歯茎の色はピンクで、

表面にはみかんの皮に見られるような小さな凹みがたくさんあります。

歯茎の先の縁は鋭く、歯と歯の間は扇状をして、

硬く歯面にぴったりくっついています。

この状態をレントゲン写真で見ますと、歯の根の部分は全部骨で囲まれています。

一方、歯槽膿漏の状態では、歯肉の色は赤褐色で、小さな凹みはなくなり、

尖端の縁は丸く腫れあがってぶよぶよしています。

この内側の部分は、歯槽骨の大部分が溶けてなくなり、

歯の根の4分の1しか支えていません。

残念なことにこのようになくなった骨を元の健康な高さにまで再生させることは

ほとんどといっていいほど不可能で、

現在の医学でもせいぜいこれ以上骨が溶けないように

進行を止めるのが精いっぱいといったところです。

したがって、歯槽膿漏は他の病気同様、早期発見、早期治療が非常に大切です。