人も動物も歯を持っています。

歯の役割には色々あり、歯は動物の種類によって異なっています。

動物は歯を喪失しますと、

食べ物をとることができず、死んでしまいます。

ところが、人は歯を喪失しても死ぬことはありません。

それは、動物と人とでは食生活が違っていることと、

義歯が天然歯の代わりをすることなどによります。

最近、口の中に宝石を入れるという話を聞いた人があるかもしれません。

これはあごの骨に、歯の代わりに

人工サファイアなどの人工の歯を埋め込むもので、

口腔インプラントといわれています。

この技術は高度なもので、一般的な方法とは言えませんが、

今後ますます発展していくものと思われます。

しかし、今回はごく一般的な義歯について述べることにしましょう。

義歯を作るには大変な手間と時間がかかります。

それを理解したうえで、上手に義歯を使ってください。

 

義歯とはどんなものか、すでによくお分かりのことと思います。

辞書には、「義」とは

「実物とは縁無きもので、実物の代わりをするもの」と書かれています。

義足、義眼と同じように、義歯は実物ではなく、

歯の代わりをするものと言えましょう。

総入れ歯(総義歯)など取り外しのできるもので、

ピンク色をした歯の土台(床=しょう)のついたものを義歯と呼びます。

一般に義歯とは食事をするときに、役に立つように作られたものですが、

噛むこと以外にも色々役に立っています。

前歯がないと、見た目に悪く、

また言葉がはっきりしないこともあります。

そこで、義歯は咬むことと共に、顔の自然な美しさを保ち、

しかも言葉をはっきりさせるという役割があります。

歯がなくなると、頬が落ち込み、口元に皺ができます。

頬をふっくらさせて若々しく見せるのも義歯の役割の一つです。

そのほかに、義歯をはめることによって、

歯がなくなった土手状の部分(顎堤)を刺激し、

血液の循環を良くすることにも役立っています。

なお、歯が何本か残っている時に作る義歯を部分床義歯と言います。