現在、私たちが「七色の麻酔」と呼んでいるものの中には色々な種類があり、それらを効果的に使い分けていくことによってより患者様に快適にまた安全に痛くなく治療を受けていただくためのものです。

 

  1. 浸潤麻酔

これはいわゆる患者様たちがおっしゃる注射の麻酔です。ただし、この浸潤麻酔を使う時でも、その前に歯肉の表面に塗るタイプや貼るタイプの「表面麻酔」と言われるものを行うと「チクッ」という痛みが軽減されます。更に針先の細いもの、もしくは針先の直径の小さいもの、さらに針先の角度とその刺入の仕方によって、その痛みはかなり軽減されます。また表面麻酔を使って注射をするときに、注射器の本体にメロディがなるようになっていて、そして麻酔液の注入速度をコンピューターで制御するもので、痛くなく麻酔をすることができるようになっています。上顎(うわあご)の場合は顎骨自体が海綿骨なので、例えて言うとスポンジのようにポコポコと穴が開いています。ですから、麻酔液も浸透しやすいのですが、下顎(したあご)の場合は緻密骨も多いので、いわゆる浸潤麻酔だけではなかなか到達しにくい部位が出てきます。

 

  1. 伝達麻酔

これは主に下顎(したあご)の大臼歯(六歳臼歯より奥)で併用されることが多いです。これは特別な手法を習得した人でないと出来ません。下顎大臼歯の神経の治療、抜歯(歯を抜くこと)には欠かせないものだと思っています。これにより下歯槽神経、舌神経が麻酔されます。頬神経は麻酔されないので、浸潤麻酔も併用します。

 

  1. 表面麻酔

表面麻酔は①軟膏状で塗るタイプのもの ②いわゆる絆創膏のように貼るタイプのもの ③スプレータイプのもの等々、現在色々なものがあります。歯肉表面につけて注射刺入時の痛みを和らげることがその主な目的です。より丁寧により痛くなくということを考えます時、不可欠のものだともいます。

 

  1. 吸入鎮静法

笑気鎮静装置は鼻から気体を嗅ぐタイプで吸っていくうちに段々お酒に酔ったような感じになり、少しふらふらしますが先生の言っていることはよく聞き取ることができます。これも保険診療の中で行えるものの1つなのですが、光倫(こうりん)歯科医院では床下に全てパイピングされており。そのユニットでも瞬時に使用することができます。緊張感の強い方、怖がりの方に好評で抜歯や歯槽膿漏の外科手術、歯の神経の治療によく使います。麻酔の中の「癒し系」と言うことができると思います。