歯槽膿漏にならないためにしたいこと

自分の歯・歯肉の状態に関心を持つ

定期検診を受ける

体調を良くする

規則正しい食生活をする

ベタベタした食べ物や甘すぎるものは避ける

歯肉や骨が強くなるような食べ物を、積極的にとる

「食べたら磨く」を実行する

汚れを取ることと、歯肉のマッサージ効果を意識しながら磨く

(「磨いた」と「磨けた」の違い)自己点検を時々行う(染め出し)

歯槽膿漏がどんな病気で、何が原因かをご存知ですか?

まずは歯の組織図を見てください。その後、歯槽膿漏のことについてご説明いたします。

歯根膜・・・・・歯根と顎(あご)の骨との間にある線維の集まり。歯はこの線維によって釣り下げられている。硬いものを噛んでも、強いショックが顎に伝わらないのは、これがクッションの役目を果たしているため。

歯肉・・・・・歯の根部を覆っている肉。健康な歯肉はピンク色。

歯槽骨・・・・・歯を支えている骨。

歯槽膿漏とは、どんな病気なのでしょうか?

25歳はお口の曲がり角と言われます。お口の中を不潔にしておくと、歯の表面にネバネバしてものが付着します。

これは細菌などの固まりで歯垢(しこう)と呼ばれます。

歯垢の中の細菌は歯と歯肉の隙間に入り込み、そこにポケットをこしらえます。

ポケットの中の細菌は食べかすなどによって繁殖し、歯肉に炎症を起こします。これが歯肉炎と呼ばれる病気です。

歯肉炎を放っておくとポケットはますます深くなり、細菌から生じる毒素や代謝産物が、歯槽骨(歯を支える骨)を溶かすようになります。

これが歯槽膿漏です。

歯肉炎や歯槽膿漏のように、歯のまわりの組織を破壊する病気を総称して歯周病といいます。

歯槽膿漏の原因とは?

歯槽膿漏は口の中の汚れから始まります。

歯の汚れの取り残し

口の中の清掃が不十分だと、歯の表面や歯肉との間に歯垢が溜まり細菌が繁殖します。これが歯槽膿漏の主な原因です。

歯垢はプラークともいいます。初めはネバネバしていますが歯に付着させたまま放っておくと、石のように固くなります。

これを歯石といいます。歯ブラシでいくらゴシゴシ磨いても歯石は取れません。必ず、歯科医院で専門家にとってもらいましょう。

悪い咬み合せ

悪い咬み合せというのは、例えば、歯並びが悪い、咬み合せる相手の歯がない、歯を修復したときの材料(補綴物)が合わなくなったというような場合です。

こうした場合で咬み合せが悪くなると、清掃が不十分になり汚れが酷くなります。

また、ものを噛んだとき、歯肉や骨に不当な力が加わるので歯槽膿漏の原因になります。

悪い癖

例えば、歯ぎしり、口で呼吸する癖、奥歯を強くかみ合わせる癖等も、歯並びが悪くなるので歯槽膿漏の引き金になります。

全身的な原因

偏食によるビタミンの欠乏、ホルモンの失調、新陳代謝に障害がある(特に糖尿病)なども歯槽膿漏の原因になります。