多くの場合、歯科医院を受診するのは「虫歯が出来たかも」「歯が痛い」といったように具体的な症状が出たときではないでしょうか。

しかしながら、本当ならば治療が必要になる前に受診することがおすすめです。できることなら天然の歯をなるべく残したいところ。そのためには早い段階で、定期的に歯科を受診していくのがよいでしょう。

 

たとえば虫歯で歯を形成する治療を行ったとします。最近では技術が進んではいますが、どんなに腕の良い歯科医師でも、天然の歯と人工物の間には小さな隙間や段差ができます。そういった場所に汚れは溜まりやすく、虫歯や歯周病の原因菌の棲み処になりやすいのです。

ですからこの場合は痛みを感じる前、つまり虫歯や歯周病にならないように定期的に歯科に通ってコントロールする事が、歯の寿命を延ばす一番のポイントだと言えるでしょう。

 

歯科を定期的に受診している人とそうでない人、双方の老後の暮らしは大きく変わります。普段からしっかり歯のケアをして、歯科医院を定期的に受診しクリーニングしてもらう。そうすれば、歳を重ねても自分の歯で美味しいものを食べられ、元気でイキイキとした生活をおくれるでしょう。

一方、歯科医院には行かずに放置し、歯周病や虫歯の治療も怠った場合、重症化すると歯を失う可能性だってあります。無くなった歯を人工の歯で補えど、そのケアも怠れば噛む力も維持できなくなり、しいては発音が悪くなる・口周りの筋肉が衰える為に顔つきが老けて見える・踏ん張る力もなくなり転びやすくなる・噛める物が制限され栄養が偏る・噛まなくなる為に脳への刺激が減り、脳の働きそのものが低下・糖尿病などの全身性の病気の悪化など様々な影響を与え、最悪の場合寝たきりなんて事も考えられます。

 

また、歯が健康だと経済的にも得だというデータもあるようです。香川県歯科医師会の調査によると、歯の本数が20本以上あった人と比べると、歯が0~4本の人の方が年間の医療費は高かったそうです。これは歯が残っている方が病気になりにくい為、その分医療費が少なくて済んだのだと推測できます。

超高齢化社会で元気に楽しく長生きする為には、歯の健康は必須だと言えるのではないでしょうか。